ワゴンRのエアコン修理

ガス漏れが多いMH23S系

平成20年(2008年)以降から発売されているワゴンR。
エアコン関連のトラブルが数か所見受けられております。

先ずはコンプレッサーのロックに伴うエンスト。
この件に関してはリコールが発表され、対象車種は対策済だと思われます。

その次が厄介なガス漏れです。
主に車室内のエバポレーターからのガス漏れが多く発生しております。

こちらの件に関しては保証延長対策がなされ、登録から最大9年間に延長されました。

しかし最近入庫してくるお車は保証延長期間が過ぎており、
大変心苦しいのですが実費にて修理をお願いする事となってしまいます。

修理代は高額になりがちに

エバポレーターを交換するにはダッシュボードを脱着し、
エアコンユニット一式を取り外す事になります。

そしてエアコンユニットを分解すると、漸くエバポレーターに辿り着く事ができるのです。


尚、エアコンユニットはヒーターの機構も伴っておりますので、
脱着しますと取付後にはエアー抜きの作業も必要となり、作業にお時間が掛かってしまうのです。

コンプレッサーを同時交換する事も

ただ、それだけで済めば良いのですが、
コンプレッサーの圧縮不良や異音が併発しているお車も多いです。

圧縮不良であれば冷えないので100%交換ですが、異音でも交換が必要となります。


となれば、コンプレッサー本体のみの交換だけでなく、
サイクル内の異物確認・除去とドライヤの交換も必要となってしまいます。


ドライヤはコンデンサー内に封入されているのですが、
場合によってはコンデンサー本体ごと交換となってしまう事もあります。

ここまで作業する事になると、修理費用はかなり高額となってしまうのです。

近年だからこそ

SNS等の普及につれて、故障例や修理例が身近に触れやすくなった為、
特にこのワゴンRを含めたスズキ車のエアコントラブルは目立ってしまいます。

ですが、他の車種でも同じようなトラブル例はありますし、
過去には当店の規模でも1日数台も同じ修理をしてきた車種もあります。

カーエアコンは振動や温度差に晒され、非常にシビアな環境で酷使されております。

私自身、なるべく故障しない事を願ってはいるのですが、
年月が経過しても故障は避けられないのだなと日々痛感しております。

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